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休職と復職についての情報
ここでは、うつ病と診断されてから勤務先の休職から復職に至るまで、お役に立てる情報を掲載しております。
まずは治療に専念しましょう
治療を開始して、症状がだんだんと改善していく時期です。
あせらずじっくりと治療に専念できる環境作りをしましょう。
治療において大切なこと
しっかりと休養を取る
「一定期間しっかりと休むこと」はうつ病の治療においてとても大切なことです。
真面目な人ほど休むことに対して罪悪感を感じてしまう傾向にありますが、のんびりとリラックスして、自然に気力が回復してくるのを待ちましょう。
生活リズムの改善
職場復帰に向けて生活リズムを改善しましょう。特に出勤時間に合わせて、寝る時間と起床時間を整えましょう。
休職の検討
場合によっては休職し、治療に専念できる環境を整えることも必要になることがあります。
医師や職場と相談しながら必要な場合は一定期間休職することも選択肢のひとつです。
通院中の患者さまが利用できる制度
うつ病と診断されてから、生活において不安となる部分が多々あると思います。
うつ病の治療で通院中に利用できる制度がありますので、ご確認ください。
自立支援医療制度
自立支援医療制度とは?
自立支援医療制度はうつ病や不安障害などのいわゆる精神疾患により、心療内科・精神科に通院を続ける必要がある患者様の経済的な負担を軽くするための制度です。※
※すべての精神疾患の患者様が対象となります。
自立支援医療制度を利用することによって医療費(通院医療費・薬代)の自己負担割合が1割になります。
自立医療制度利用の流れ
医師への確認
自立支援医療制度の利用が可能かどうか担当医師にご確認ください。
必要な書類の準備
自立支援医療制度の利用申請には以下の書類が必要になります。
【必要な書類】
・自立支援医療費支給認定申請書(ご自身で必要事項にご記入ください。)
・自立支援医療診断書
・健康保険証のコピー
・世帯の所得が確認できる資料(課税・非課税証明書、障害年金などの年金額のわかるもの)
市区町村の担当窓口に申請
必要書類を持って、市区町村の担当窓口に申請してください。
申請が受理されると受給証書が発行されますので、来院時に受付までお渡しください。
傷病手当金
傷病手当金とは?
傷病手当金は病気が原因で会社を休職する場合に、休職する方とそのご家族の生活を保障するために設けられた制度です。
この制度は厚生年金や共済年金に加入している方が、4日以上休職した際に利用することが可能です。(利用期間の上限は1年6ヶ月です。)
また、手当てとして出るお金の目安はおおよそ月給の3分の2程度です。
傷病手当金利用の流れ※
(※会社の総務などが申請を代行してくれる場合もありますので、一度詳細をご確認ください。)
傷病手当金申請書の記入
協会けんぽのホームページなどから傷病手当金申請書を入手し、必要事項に記入します。
必要事項を記入した傷病手当金申請書を持ってクリニックに来院
傷病手当金申請書を持ってクリニックにご来院ください。申請書の医師記入欄(療養担当者が意見を記入するところ)に、担当医師が記入を行います。
傷病手当金申請書を会社に提出
傷病手当金申請書を会社に提出していただき、事業主の証明欄に記入してもらいます。
支給決定通知書が送られてきます。
書類に不備がなければ、支給決定通知書が送られてきます。(支給が開始される日付などが記載されています。)
職場復帰のための準備をしましょう
症状が少し良くなったからといって油断は禁物です。
この時期に生活のリズムを整えて、体力や集中力などを回復させましょう。
リワークプログラムってご存知ですか?
リワークとは職場復帰(return to work)のことです。
医療機関や障害者職業センターなどで復職の支援のためのリワークプログラムが実施されています。
リワークプログラムでは、毎朝決まった時間に通うことによる通勤訓練や、職業能力回復訓練、うつ病の再発予防教育などが行われます。
ひとりで行うリハビリに不安を感じる場合は、主治医に相談して、リワークプログラムを紹介してもらうといいでしょう。
職場復帰後に気をつけたいこと
少しずつ自信がついてきたら、主治医と職場復帰の相談をしましょう。
また、復帰1~3ヶ月間は頑張りすぎないことが大切です。
職場復帰するためには
職場復帰は、主治医からの「職場復帰可能」という診断書が出てはじめて可能となります。
主治医が正しい判断を下すため、自分の業務内容や会社の制度などを詳しく伝えましょう。
また、職場に産業医などがいる場合は、これまで行ってきた治療や現在の病状今後の治療計画などをきちんと伝えましょう。
なぜ薬を継続しないといけないの?
病気の再発を予防するためには、薬の服用を継続することは非常に重要です。
実際、症状が改善した後も一定期間服薬を続けると、飲まない場合より再発が少ないという研究結果があります。
また薬の種類によって、急に中断するとめまい・吐き気や不眠などが出るものもありますので、薬から卒業するタイミングは主治医と相談してきめましょう。