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うつ病の経過(ケーススタディ)
ケーススタディから見るうつ病の経過
まずは、当院でのうつ病治療の流れをご紹介します。
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印刷して保管していただくこともできます。
ケーススタディ
40代会社員Aさんのケース
不調の始まりは、管理職への昇進でした。
昇進が決まった時は、心底うれしいと感じていましたし、家族もお祝いをしてくれました。
評価していただいた恩に報いるために、より一層頑張ろうと思っていました。
(元来責任を感じやすい性格ではあったのですが)管理職として、部下に負担を押し付けるわけにはいかないと思い、
部署で担当する仕事は極力自分でこなしていました。
残業時間は増えましたが、上司より『以前より職場の雰囲気が良くなった』と評価をしていただいたこともあり、
その内、些細なミスが増え、ミスをした自分を責めて落ち込み、結果、さらにミスが増える、という悪循環
を繰り返すようになり、体は疲れているのになかなか寝つけず、気づけば朝になり、また出勤、そんな状態でした。
休日にうまくリフレッシュできれば話は違ったのかもしれませんが、数少ない趣味だったゴルフにも以前ほどの興味がわかず、だるくて横になってばかり。
せっかくの休日に横になっていることが家族に申し訳なく、横になっていても全く休まらないのです。
そんな時、妻からたわらクリニックへの受診をすすめられました。
初めての診察のとき、先生から、『もうあなたは十分に頑張りました。少し休みましょう』と言われたとき、思わず涙が出ました。
SSRIというお薬を処方していただき、数カ月服用を続けました。
休職することで職場に迷
惑をかけてしまう、と自分を責めて気が焦ることもありましたが、『ぼちぼちやっていきましょう』という先生のお言葉に支えられました。
今では仕事にも復帰しています。先生の『ぼちぼち』というお言葉通り、無理をしすぎないように仕事量を調節して過ごしています。